昨日、競艇オフィシャルWebで日本モーターボート競走会による「スター選手育成制度」が発表されました。これまで競艇場ごとに「地区スター選手」を指名して運用していた育成プログラムを全国規模に拡大したもの。
「スター候補選手」の位置づけが4つに細分化され、指定選手はこれまでの24人から96人へと4倍に増えています。
「競艇が若手の強化・育成制度を新設 ~スター候補選手89名、講習や訓練でエリート養成~」(競艇オフィシャルWeb、6月14日)
興味深いのは「全国スター候補選手」。あっせん上の特別措置がまったくとられない点において他の候補と異なります。特例的なあっせんを通じて能力を強化するという目的はないようですね。「A1級なんだし、素質があることも明らかだから、自分で腕をみがきなさい」という放任策なのでしょうか。
一方で、メディア対応やらファッションなどの講習をしっかり受けさせられるのは、なんともきゅうくつそう。「テレビ番組や一般紙に露出してもはずかしくないカッコをするように」という業界の意向の表れ? いずれ毛糸のように細いまゆ毛や、歌舞伎町を闊歩するホストのような髪型も見られなくなるのかなあ(^^;。
それにしても、96人もの選手が指定されると、“非スター候補”の選手は決して大多数ではなくなってしまうわけで。選にもれた選手が「俺って業界から期待されていないんだ……」と腐ってしまうのでは? という気もしますけど、そんな心配はきっといらないと思います。
なぜなら、育成内容を見たところ、候補選手が受けられる“優遇”ってとりたてて特別ものではないから。たとえば、操縦訓練や整備講習などは非候補選手でも努力次第で同等の経験を積む機会が得られそうだし。
その点に着目すると、そもそもこの制度ってそもそもエリート選手の育成プログラムのように見えて、実は若手全体のレベルアップが真の目的ではないのかな? と考えます。
候補選手にはスター予備軍としての自覚を持たせ、非候補選手には「今に見ていろ、俺だって」と発奮させる──階級意識を植えつけるシビアな制度のように見えて、実は競走会流の血の通った育成術なのかなあと。
であれば、どうか「親の心子知らず」とならないことを願いたいものです。
6月 15





