開催前は出場選手の地味さに、ビミョーな危機感が漂っていた平和島のダービー。
終わってみれば地元の高橋勲が優勝したことで、めでたしめでたしといったところ。表彰式もわりと盛り上がったし(→)。
田中信一郎がピットを勢いよく飛び出したときの、悲鳴の混じったどよめきが、高橋を支持していたファンの多さを物語っていたように思います。
で、その優勝戦。
とりあげたいのが、6号艇の金子良昭。
進入は動くそぶりもまったく見せずに、枠なりの6コース。スタートは、コンマ26の6番目。でもって、1マークはまくるわけでも、差すわけでもなく、他の5艇の旋回を見届けたうえでの後方追走……って、おっさん、何もしてないだろ(^^;。
ちなみに、「Gamble Tips」さんで金子の過去1年間の成績を調べてみたところ、246レースに出走して6コース進入はなんとゼロでした。
ここまで読んで「スケベ心だして金子から買って、やられたんだろ?」とお思いの方。それは違います。僕は、吉川元浩-魚谷智之の兵庫コンビを本線にして、その裏目や、寺田祥をからめた3連単など、大ハズレな目を買ってましたから(笑)。
ただ、僕は優勝戦をおもしろくするのは、高橋でもなく魚谷でもなく、金子だと思っていたから、この日のレースぶりには幻滅したというわけ。
金子が前付けをして4コースに入れば、寺田のダッシュに期待が高まったでしょうし、運よく3コースまでもぐりこめたら、魚谷が半カドのような位置からスピードを乗せて、艇団を割り差す展開もあったはず。
すくなくとも、予想するストーリーの幅は広がったでしょう。
たしかに、前付けをしたところでアタマまでは難しかったかもしれませんが、であれば、なおさら進入の部分で見せ場をつくってほしかったのです。
「6枠は気楽」とコメントするくらいなら、「進入でスタンドを沸かせることが、このレースでの自分の役割なんだ」と考えてほしかったなあ、と。
内寄りのコースから行けば3連単にからめるチャンスも増しただろうし、実際、アタマで買っていたファンは少なくても、ヒモで狙っていたファンは多かったでしょうからね。
ただ、金子の立場で考えてみると、無理ができない部分もあったのかもしれません。
11月には地元の浜名湖競艇でチャレンジカップを控えていることから、ダービーは無事故完走で賞金を上積みすることが最優先だったと推測することもできます。
また、この日の第2レースでは今坂勝広がフライング。出場がほぼ当確だったチャレンジカップはフライング休みになるようです。すでに、服部幸男、菊地孝平らもフライングによる不出場となっていることから、「これ以上、静岡支部からの出場選手を減らすことはできない」と使命感を感じていたかもしれません。
そう考えると、スタートを踏み込めないことはわかるのですけどね。
でも、なんだかすっきりしないんだよなあ。
10月 09





